毎日湯船につかったほうがいいのかどうか

f:id:ye-kansha:20210505205259j:plain


 

こんにちは。

 

 

日本人がお風呂好きな理由は、入浴による健康効果に加え、お風呂がもたらす「幸福感」にあるようです。

 

毎日湯船に浸かる人は幸福になる、その医学的理由に迫ります。

 

 

お風呂で爽快になる科学的メカニズムヘトヘトに疲れてお風呂に入ったら、体だけでなく心までスッキリ軽くなった経験はありませんか?

 

お風呂に入ってキレイになるのは、お肌だけではありません。

 

じつは体の中でも同様のリフレッシュ効果が起こっているのです。

 

温泉療法専門医である早坂信哉教授(東京都市大学)によると、入浴による効果は大きく次の3つがあるといいます。

 

f:id:ye-kansha:20210505205051j:plain

 

 

1.温熱効果血のめぐりがよくなることで、酸素や栄養を含んだ新鮮な血液が全身をかけめぐり、血液の中の老廃物や二酸化炭素が運び去られます。

 

つまり、老廃物でいっぱいのドロドロ血液がサラサラに変わる体内変化が起きているのです。全身浴でじっくり温めるからこそ起こる現象で、シャワーだけでは効果は下がります。

 

 

2.静水圧効果お風呂に入ると「ふぅ〜」と息がもれることがあります。これは、お腹やお尻が水圧で縮む静水圧によるもの。

 

この作用が全身への穏やかなマッサージ効果を生みます。

 

水圧で末端に滞っていた血液や体液が心臓に押し戻されるので、むくみの解消にも効果的です。

 

 

3.浮力効果水の中では浮力がかかり、体重が軽く感じられます。

 

首までお湯に浸かった場合、お湯の中での体重は、なんと約10分の1!

 

体重60キロなら、水中ではたった6キロ。

 

全身を支えていた関節や筋肉が重みから解放され、全身がゆったりとリラックスした状態になります。

 

 

以上のように、入浴後の爽快感には、それを裏づける科学的メカニズムがあったのです。

 

早坂教授は入浴がもたらす心身のへの効果を多角的に研究しており、その成果から「お風呂は幸福度を高める効果がある」と指摘します。

 

 

東京都市大学の研究チームが静岡県の6,000人の住民を対象に行った調査によると、「毎日お風呂に入る人」は、毎日お風呂に入らない人に比べて幸福度が10ポイント高く、

さらにシャワーだけの人との比較では、「湯船に入る人」の幸福度は12ポイント高いという結果が出ました。

 

 

日本人がお風呂好きな民族なのは、この「幸福感」が最大の理由なのかもしれません